Instagramにセクハラビデオを流して問題になっているマゼピン選手ですが、F1とFIAが声明を出しました。
我々は、ハースF1チームがドライバーのニキータ·マゼピンの最近の不適切な行動に対応することを、強く支持します。
マゼピンは自らの不手際を公に謝罪し、この件はハースF1チームによって引き続き内部的に処理されます。 私たちのスポーツの倫理原則と多様で包摂的な文化は、FIAとF1にとって最も重要です。
少しわかりにくいですが、意訳すると「FIAとしての罰則は出さず、ハースF1チームにすべて任せる」といったところでしょうか。
まだハースがどのように処理するか、明らかにされていません。
もしハースが「厳罰を下す」なら騒ぎもおさまるかもしれませんが、「謝罪したから問題なし」とした場合「この問題はこれで終了」ということになりそうです。
SNS上では、このFIAの声明に対して多くの非難があがっています。
特に比較されているのが、ルイス・ハミルトンが表彰台でBLM関係のTシャツを着ていた際の対応です。
その際、FIAが問題視し調査を行うという報道が流れました。
実際には調査は行わなかったようですが、新ガイドラインを定める等迅速に行動を起こしました。
それと比較し、今回の問題では調査すらせずすべてハース任せにしているとも取れるこの声明に、FIAの基準を疑問視する人が多く出はじめたのです。
更に、つい先日、女性の身分差別がいまだ残るサウジアラビアへのF1誘致に伴い、人権団体がF1へ抗議したばかりでした。
欧州では、マゼピンの問題も「若者が馬鹿なことをした」という視点ではなく「女性差別」という視点で見ている人が多くいます。
FIAの今回の声明は、火に油を注いだようなものかもしれません。
ちなみに現在、「マゼピン氏のデビューを取り消すように」という署名活動が、署名サイトで行われています。
まだ署名が始まって1日なのですが、すでに2万5千人が署名を行っています。
署名サイト:https://www.change.org/p/fia-remove-nikita-mazepin-from-formula-1