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来年F1濃厚の角田裕毅選手が期待できるワケ【ついに日本人ドライバー復活!?】

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レッドブルの育成ドライバーとしてF2(FIA F2選手権)に参戦している20歳のドライバー角田裕毅(つのだゆうき)選手。現在F1に最も近い日本人ドライバーとして注目が高まっています。

角田選手はレッドブル・ジュニアチームのサポートを受けながらホンダの育成ドライバーでもあり、2019年のFIA-F3では優勝1回、3度の表彰台を経て、ランキング9位を獲得。翌年の2020年にはF2へとステップアップを果たしました。

2020年シーズンのF2では角田選手のほか、松下信治選手、佐藤万璃音選手と3人の日本人ドライバーが参戦しています。

また、F1好きなら誰もが知っている皇帝ミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハや、ネルソン・ピケの息子ペドロ・ピケ、F3チャンピオンのロバート・シュバルツマンなど、F1への昇格を狙い、様々なライバルがしのぎを削っているカテゴリーです。

また、F2だけではなくレースの世界は実力はあるのもちろん、資金力や運も必要なシビアな世界。

松下信治選手は9月末のロシア・ソチGPでレースを直前に控えたまま、チームを去る決断をせざるを得ないという状況にもなりました。

そのような厳しい世界の中でも角田選手は優勝2回を達成し、現在ランキング3位の位置に付けています。F1へのステップアップを果たすにはFIAスーパーライセンスが必要で、ランキング4位以内が絶対条件。

10月末時点で残り2ラウンドを残し、いよいよF1への昇格できるか否か大きな注目を集めてきました。

もし2021年にF1デビューを果たせば、2014年の小林可夢偉選手以来、7年ぶりに日本人F1ドライバーが誕生することなります。しかし10月2日、ホンダは2021年を持ってF1活動を終了すると発表。

Hondaは、このたび、2021年シーズンをもって、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)へのパワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了することを決定しました。

https://www.honda.co.jp/news/2020/c201002a.html

レッドブルやアルファタウリにパワーユニットを供給するホンダが活動を終了するということで、ホンダの育成ドライバーである角田選手にも少なからず影響が出てしまうのではなかと心配の声も上がっています。

ただ、ヨーロッパでの育成活動自体までやめるつもりではなく、引き続き角田選手のF2で成績が残せるようサポートするのはもちろん、レッドブルがF1昇格を認めれば引き続きホンダから最大限のバックアップを行うそうです。

ですので今回のホンダF1活動終了によって角田選手に大きな影響を与えるものではないと考えられます。

F1とF2ってどう違うの?

F1

ところで、そもそもF1とF2とはどのような違いがあるのかご存知ですか?まずは簡単にF2についてご紹介させていただきますね。

F2は、F1を頂点とするフォーミュラのカテゴリーで考えると、F1の直下カテゴリーに位置付けられます。これまでは「F3000」や「GP2」と呼ばれるカテゴリーが担っていましたが、2017年からGP2を引継ぐかたちでF2がスタートしました。

国際自動車連盟であるFIAはF2でトップの成績を収めるドライバーの中からF1ドライバーを輩出することを望んでいるため、昇格に必要なスーパーライセンスポイントの面でも優遇されています。

現に2017年のF2シリーズチャンピオンのシャルル・ルクレール選手や2018年シリーズチャンピオンのジョージ・ラッセル選手はすでにF1ドライバーに昇格していますので、F1に昇格したければ、F2で成績を残すことが最も確実とも言えるでしょう。

F2選手権で使用されるマシンは、イタリアのコンストラクターである「ダラーラ」が専用開発した車体が使用されています。エンジンやタイヤも全て共通のワンメイクとなっており、ドライビングスキルはもちろんのこと、セッティング能力や勝負強さも求められます。

エンジンの最高出力は620馬力、最高速度は335km/h。コーナリング時の最大横Gは3.9Gとなっています。

見た目はほとんどF1と変わらないような気もしますが、F1マシンの馬力は推定1000馬力以上で車体重量はF2マシンより10キロ近く軽くなっています。

最高速度は350km/hにも達し、コーナリングGは5G以上とも言われており、サーキットを1周するとF1の方が10秒以上ラップタイムが早くなるのです。

これだけでも、F1が自動車レースの最高峰に位置付けられているのがわかりますね。

F1オンボード映像 中央の数字がG(重力) 高速コーナーでは5Gを上回る 

F1に昇格するには避けて通れないスーパーライセンス

F1に昇格するためには、過去3年間においてスーパーライセンスポイントを40ポイント以上獲得することに加え、今季ドライバーランキング4位以内となることが必須条件となっています。

ただし2020年度は新型コロナウイルスによるレース数減少の影響により、2020年を含む4年間において、ベスト3シーズンで獲得したスーパーライセンスポイントが40ポイント以上のドライバーに変更されています。

現在角田選手の獲得ポイントは、

  • 2017年・・・7ポイント(F4)
  • 2018年・・・12ポイント(F4)
  • 2019年・・・2ポイント(F3)

となっているため、2019年を除き、2017年の7ポイント(F4)と2018年の12ポイント(FIA-F4)を合計した19ポイントが適用できることになります。そのため今年度F2で21ポイントを獲得できるとスーパーライセンスを取得することができる計算になります。

これをF2のスーパーライセンスポイントに当てはめると、ランキング4位以上で昇格ポイントに届く計算になります。

  • 1位・・・40ポイント
  • 2位・・・40ポイント
  • 3位・・・40ポイント
  • 4位・・・30ポイント
  • 5位・・・20ポイント

角田選手は残り2大会4レースを残してランキング3位となっており、理論的にはシリーズチャンピオンも狙える位置に付けているとも考えられます。

しかし現在191ポイントを獲得しているランキング首位のミック・シューマッハを除き、上位ドライバーのポイントは非常に接近しているため、まだまだ気が抜けない状況とも言えるでしょう。

しかし角田選手はF2ドライバーの中でも非常にアグレッシブなドライビングと優れたタイヤマネジメントや他のドライバーの観察力に優れていると評価されているのも事実です。

角田選手が持っているF1ドライバーに必要な要素とは

角田選手の持ち味は、次の3つが考えられます。

  • アグレッシブさ
  • タイヤマネジメント能力
  • 観察力

予選での一発の速さと考えると、まだまだ課題が多いとの評価もありますが、オーバーテイクのアグレッシブさは目を見張るものがあります。

特にブレーキングの上手さは抜群で、状況によってはアウト側からオーバーテイクを仕掛けるシーンも目立ちます。

また、角田選手はタイヤに優しいドライビングスキルも持っています。他のドライバーはレース終了はほとんどグリップがない状態でも、反対に角田選手のマシンのタイヤを見てみると、まだまだ余裕があるなんてこともあったそうです。

さらに前を走っているドライバーの走り方や癖をいち早く捉え、オーバーテイクするポイントをしっかり見定める強さもあるようです。

この3つの要素はF1ドライバーになにあたり必須の能力であるとも言えますので、角田選手がレッドブルの首脳陣にも注目を集めているのもわかりますね。

昇格すればレッドブルジュニアチームのアルファタウリからデビューとなる可能性が大

F1

では角田選手が来季F1に参戦するとなると、どのチームになるのか。レッドブルとホンダの育成ドライバーであるため、当然ながら最も有力なのは、レッドブルのジュニアチームのアルファタウリ・ホンダです。

今季のアルファタウリに所属するドライバーの成績を見ていると、ピエール・ガスリー選手はイタリアGPで初優勝を遂げたため、このままアルファタタウリに残留する可能性非常に高いとも考えられます。

一方チームメートのダニール・クビアト選手は今季目立った活躍を残すことができていませんので、このまま角田選手がスーパーライセンスを取得できればクビアト選手に代わってシートを獲得する可能性が高いと考えられます。

レッドブルとアルファタウリのシートを決めるのはディトリッヒ・マテシッツ氏とヘルムート・マルコ氏の2人とも言われていますが、2人によると判断を下すのはまだまだ時期尚早。10月末までにより詳しいことが決まるとも言われています。

F2ドライバーの中でも一際輝いた才能を持っている角田選手。残りのレースも自分の持てる最大限のパフォーマンスが発揮できれば、ランキング4位はもちろん、それ以上の結果も期待できるのではないでしょうか。

世界のトップで戦う日本人ドライバー誕生の瞬間に目が離せないF2は今後要チェックとなるでしょう!

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